ハレルヤ

エブリシングのハレルヤのレビュー・感想・評価

エブリシング(2017年製作の映画)
3.6
生まれつき重度の免疫不全を抱えていて、これまでの人生一度も家から出たことのない18歳のマデリン。ある日自宅の隣に引っ越してきた青年オリーに一目惚れし、自分の全てを懸けた初恋の様子を描いた青春ドラマ。

ヒロインのマデリンは免疫不全のために滅菌装置のある自宅でしか生きられない。隣に引っ越してきたオリーに恋をするも、窓越しにしかコミュニケーションを取れない。18歳の年頃の女の子がこんな状態だと本当に辛いでしょう。

なのでマデリンが命をかけてでも、自分のしたいように生きたいと考えるのも分かります。マデリンを演じたのは「ヘイト・ユー・ギブ」で個人的に注目してたアマンドラ・ステンバーグ。そしたパートナーになるオリー役は「ジュラシック・ワールド」シリーズのニック・ロビンソン。このあたりの配役自体は良かったです。

ただオチがなぁ…。とちょっと引っ掛かる形だったのは残念。あまり言うとネタバレになるので深くは言えませんが、あの人が取ってた行動は流石に僕だったら納得がいかないし、マジで一生恨むほどのものでしょう。

そしてマデリンも中盤で意を決して外の世界を初めて味わいますが、そんなに感動してる様子じゃなかったのも引っ掛かったし、難病を扱ってる映画の割にはあまりにも綺麗にまとめすぎてる印象がありました。現実はもっと過酷な感じだと思います。

映画自体は見やすくて良いキャストを配している決して悪くない仕上がり。でもどこかリアリティーが低くて勿体無いなぁという気持ちです。
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