kisekirei

最低。のkisekireiのレビュー・感想・評価

最低。(2017年製作の映画)
3.0
3人の女性たちのストーリーが並行して進む。
やはり、avに出る理由は様々で、しかもあるようでない。

でも最近の傾向としては、
この作品や一昔前のような、事情を抱えていたり現状に不満がある女性ばかりがなるわけではなく

もっとポップな理由に変わってきている気がする。

SNSやさまざまなコンテンツがある世の中で
自己顕示欲のお化けになる女性は少なくない。

もっと自分を見てほしい、もっと自分を褒めて欲しいと言う欲望が膨れ上がり、ちやほやされる快感を求めこの世界に入る。

ホットガールズウォンテッドのレビューにも書いたが、風俗含め、借金などの特別な理由以外は、できるか出来ないかの境界線がある。
それはもうきっちり元からあると思う。
できる女とやらない女というシンプルな話。

また、全裸監督の視聴者も半数以上が女性ということだが、元々日本人のサガとして、性にたいしての奔放さが表に出てきているだけなのでは?と思う。

戦後統制され、厳しくなった性風俗も、またここにきて姿を変えてきている気がする。

高岡早紀は本作品では脱ぐことはないのだが
この人はさほど美人でもないし若くもないのに、すごく色っぽい。
女性の色気は母性というが、子供や弱き者に対してのそれというより、どんなダメ男でも受け入れてしまいそうな危うい母性が、本作品でも滲み出ていて、存在感があった。
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