にょいりん

最低。のにょいりんのレビュー・感想・評価

最低。(2017年製作の映画)
4.0
ちょうどいい感じにエロい映画をっと思って観たらジンワリ良かった。

AV女優に足を踏み出す女性達の悲惨な人生を描く内容を想像していたけど、そうではなくAV女優という職業に関わるヒロイン達の割り切れない気持ちを描いた映画だった。そのヒロイン達(高岡早紀も含めて4人)にはそれぞれに綺麗すぎたり可愛らしすぎないちょうどいい魅力がありました。ヒロイン達がAV女優という職業に関わり、それに悩んでとる行動に明確な理由づけがあるわけでもなく男性である自分にとってはなんで???という事が多かったです。でもそのコにとってはそれしかないと思わせる説得力のある存在感が彼女達にはありました。
「最低」の横に「。」がつくのが、すっごく良くない感じで悲しいけど、ちょっとだけポジティブになれそうな「自分」に向けてのつぶやきみたいに見えて、映画の内容をよくあらわしているタイトルだと思いました。

構成的には3人のヒロインの物語が微妙にリンクし同時進行で進んでいくのですが、内容が散漫になりあまり成功しているとは思えません。ただ、ラストにヒロインそれぞれの「この映画が終わっても彼女たちの人生は続くー」みたいな印象的なシーンが並ぶのはとても良かったです。