せい

ゆれる人魚のせいのレビュー・感想・評価

ゆれる人魚(2015年製作の映画)
3.7
童話の「人魚姫」をもっとダークにしたお話。
人間の世界に興味を持った彼女たちは水をかけると元の人魚の姿に戻るという芸(?)でショーのスターになる。
姉はバンドでギター担当の男と恋に落ち、妹は飢えを満たすように人間を食い殺す。
時折ミュージカル風の場面になり、歌って踊ったり明るいシーンもあるのだがやはり全体的に雰囲気は暗い。
人魚の姿の足?は御伽噺と違って綺麗なものではない。妙に生々しくて、近づいたら魚の臭いがするんだろうなと想像させてくれる。笑った時に見える見える歯がギザギザなのも、彼女たちがただ可愛いだけの人魚じゃないことを表してるのが良かった。
途中の手術のシーンはちょっと思い切りが良すぎて笑いそうになってしまった。
あれ人間の彼女は人魚になったのだろうか。
ラストの海の中の映像を流すところ、終わり方として好きだったな。
せい

せい