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赤線地帯のNICEのレビュー・感想・評価

赤線地帯(1956年製作の映画)
4.2
まさに赤線が引かれるような、社会にある非常に触れづらい部分を掘り下げた作品。

それぞれの人物の視点から、多角的に現実を写していく。これぞ群像劇の醍醐味!

『西鶴一代女』にユーモアと取っ付きやすさを加えて現代風にアレンジした作品のようにも思えた。現代劇なので仏教っぽさは控え目。

かなり残酷でモヤモヤ感は残る映画だが、100%のネガティブではないのが良かった。個人的に溝口作品で一番好き👍

あまり観たことの無いような、不思議な世界観。ドロドロした美しさ。
邦画らしくない、倫理観や価値観、モラルを揺さぶられる傑作。
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