スズナリ

赤線地帯のスズナリのレビュー・感想・評価

赤線地帯(1956年製作の映画)
3.9
売春防止法施行前夜の吉原の街を切り取った秀作。男社会の時代にこれだけ女性に寄り添える演出が出来るのは溝口健二の非凡さを窺い知れる。決して同情的に描くのではなく仕事としてタフに働く女性たちを力強く描写し、とはいえ最後の最後で新たに問題提起を仕掛ける。現代でもAV新法でやってる事はこの時と変わってないなぁと思う。今溝口監督が生きていたらどんな風に現代を撮るのだろうか。
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