カズミ

ビブリア古書堂の事件手帖のカズミのネタバレレビュー・内容・結末

ビブリア古書堂の事件手帖(2018年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

ビブリア古書堂ってこんなドロドロしていたっけ? と、昔見た朧げな記憶と照らし合わせてハテナを飛ばす。

古書を表したようなセピアみのある色合いの映像と、純文学の実写化のような過去シーン。先で繋がるのだろう、とは思いつつ、全く違う短編を張り合わせたオムニバス映画のような造りに不思議な違和感を覚えた。

最終局面になり、人を殺してまで欲しい本が海水に浸ったごときで諦める男の心理や秒で水に沈む本など、突っ込みたいポイントがあり過ぎてどうにも入り込むことができなかったが、点と点が結ばれていく物語はミステリーとしては面白い。

軸となっている文豪のイメージからすれば、“夏目漱石”というよりは、圧倒的“太宰”感があるので、抒情的な雰囲気を楽しむには向いている作品だと思います。
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