ダオ

Ryuichi Sakamoto: CODAのダオのネタバレレビュー・内容・結末

Ryuichi Sakamoto: CODA(2017年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

2017年に公開されたスティーブン・ノムラ・シブル監督作品。坂本龍一の音楽を追ったドキュメンタリー映画。2012年から2017年の坂本龍一をメインに過去の仕事を振り返る趣向。3.11の津波でやられたピアノを調律することなく奏でる場面が熱い。その理由はぜひこの映画を見てたしかめていただきたい。

おもしろかったのは映画音楽のパート。『シェルタリング・スカイ』のレコーディング直前にベルトルッチ監督から「この曲好きじゃない、書き換えて」と言われた坂本さん。「できるか!」と突っぱねるも監督「モリコーネはやってくれたよ」とこれ以上ない殺し文句。やらざるを得ずに40分で作り直したというエピソード。たしかそのボツになった曲が『スイート・リベンジ』だったはず、すごく良い曲。

少し気になったのは、病気になってきっと寒いところは厳禁なんだろうけれど、なんか凍えそうなところでピアノを弾いているんだよな。部屋を温めると楽器に良くないからなのか? 録音するために空調が邪魔なのか? 音に命を賭けているのはよぉく分かるんだけれど、いささかストイックすぎるわぁ、ご自愛いただきたい!
ダオ

ダオ