lisa

アトミック・ブロンドのlisaのネタバレレビュー・内容・結末

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

ネオン×アクションがあまりにゴージャスでそれでいて切なくて力強くて生々しくて息を呑みました

正直中盤まで私にはなにが起こっているのやら。
というのもロレーンに敵が多すぎる!敵なのかもわからねえ!冒頭から、各国の諜報員がうごめくベルリンの無法地帯の様を目の当たりにし、どうやらこれはただ事ではないと気づくわけである。

MI6のある部屋を舞台に痛ましい姿のロレーンによるベルリンでの数日の"報告"が始まる。最後まで観て思うのは、中盤までなにが起こってるかわからなかった自分の感覚はどうやら正しかったのではないか、ということ。だってそうでしょ!ロレーンはただの女スパイじゃない!◯◯スパイなんだもん!はじめっから◯◯スパイなんだもん!そんなの複雑すぎる!途中気づいちゃった時ニヤニヤ止まらないじゃん!
"報告"をするロレーンが「ユージュアルサスペクツ」のキントのみたいだった、あーもうどう考えたっておもしろいし、そしてなんと粋なエンディング…!

印象的なシーンは、スパイグラスを逃がすための死闘7分間。それまで随所にかかってた80年代ど真ん中の音楽は消えて、鈍く生々しい音が響く、観てるこっちも思わず唸ってしまうような、生身の血みどろバトル。本気過ぎて泣いた
その直後、最近だと『LA LA LAND』ではセブをおちょくるためにミアがリクエストした"I RAN"がかかるが、本作ではボコスコボコスコとんでもないカーアクションシーンでかかります、これにはかなりテンション上がりました

"London Calling"に"Under Pressure"とかとか音楽のラインナップも最高だけど、ロレーンのファッションに目が止まらないわけがない、特にガーターベルト。

見事にツボを突かれたのはそれらだけではなくて、なんともセクシーなビルスカルスガルド、それからロレーンを見つめるデルフィーヌの美しい目線、透明でさらさらしたアルコール、ブロンドヘアを染める鮮血、それからビルスカルスガルド、ビルスカルスガルド、とビルスカルスガルド…(笑)


アドレナリン全開&ネタバレド禁止映画でした最高でした
lisa

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