長い。もうちょっとコンパクトにまとめられなかったのか。
序盤こそ際どい（丸見えとも言う）画でとりあえず注目を引いているだけ感があるが、だんだんとダークな描写へと流れ落ちていく。そのストーリーのトーンの暗さと、色彩過多の美しい映像とのコントラストが絶妙。とってつけたような問題提起感が全体をチープたらしめてるのがアレだけど、沢尻エリカのおっぱいを観るためだけの作品と言われればまあ。
…ていうか原作あるの？何も知らずに観てごめんなさい。慌てて原作読んで、なんで問題提起感がとってつけたふうなのか理解した。原作の完成度が高すぎてちょっと評価下げたくなった…けど映画は映画でこれで良いと思う。原作を映画化したというより、原作を素材に、オーダーメイドの棺桶のように沢尻エリカのために一から再構築した感じ。いや沢尻エリカも蜷川実花の描く棺桶を彩るための素材でしかないのかも。いや棺桶って作品でもないな。原作はパブの壁紙にされた英字新聞でしかない、と言うべきか
