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静かなる復讐の708のネタバレレビュー・内容・結末

静かなる復讐(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

Netflixで「物静かな男の復讐」という邦題で配信されてるスペイン映画。捻りは一切なくて至ってシンプル。どこかロードムービーっぽい描き方。

宝石店で働く恋人を強盗たちに殺された男性ホセが、無表情で淡々と粛々と犯人たちを探し出して、ひとり残らず復讐していくというもの。

犯人のひとりで服役中のクーロ。その妻のアナが働くカフェに通ってアナに好意を見せながらも、アナ心を惹きつけるホセ。恋愛的な展開を見せつつも、すべては復讐のための流れをつくってるだけ。結局クーロが出所後、アナを自分の別宅に隠して、出所してきたクーロを脅して犯人たちの元へ行くための案内役をやらせるという展開に。

ラストでアナとクーロを再会させて、ホセは立ち去るという終わり方に疑問を持つ人もいるみたいだけど、別宅にいる間に強盗事件の起きた宝石店のビデオテープを観るよう、わざとアナの目につくよう仕向けておいたことで、すべての事実関係を気づかせつつ、ホセがなぜ自分に近づいたのかにも気がつかせた上で、旦那のクーロに返すという延々と終わらない胸糞悪さを託したのではと思いました。おまけにアナはそのホセと寝ていたりもするわけで。殺すだけが復讐じゃないってことなんだよねって。
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