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あしたは最高のはじまりのmakiのレビュー・感想・評価

あしたは最高のはじまり(2016年製作の映画)
3.4
自由奔放な男の元に、過去に一夜限り関係を持ったらしい女性があかちゃんを抱いて現れ、「あなたの子よ」と一方的に押しつけ姿をくらましてしまったため、突然父親になってしまうという話。
中盤母親が戻ってきてから意外な展開をする。

*ネタバレあり*
何に驚いたって、母親がひどすぎる。
無計画に行きずりの男の子供を妊娠して、自分には育てられないからと一方的に押しつけ、8年後にひょっこり現れたと思ったら今度は親権がほしいといいだし、裁判に負けたらDNA鑑定を希望して、その結果「実の子供ではない」という事実を育ての親に突きつける。

え… ひどすぎない?
性にだらしないのは男もだけど、都合良すぎるし自分勝手すぎるでしょ。
ある日突然父親になってしまって、8歳まで育てるのは大変な場面もたくさんあっただろうに(そこは描かれていないのだけど)そういう苦労だったり、親子二人の濃密な時間とか絆はまったく想像できず、終始自己中な母親にイライラ。
それでも、子供にとっては世界にただひとりのお母さんだから、一緒に過ごすときとてもうれしそうな顔を見せるんだよね。

最終的には子供ファーストな選択ができていたようだから、それはほっとしたけど、終わり方はちょっと唐突な感じがしたかな…

主演のオマール・シーは華のある役者だなぁと感じると同時に、娘役のグロリア・コルストンも弾ける笑顔が可愛かったです。
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