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あしたは最高のはじまりのSのレビュー・感想・評価

あしたは最高のはじまり(2016年製作の映画)
3.7
試写会にて。始まってすぐのオープニングの雰囲気から良作感がすごいので、最初からしっかり見て見てください!プレイボーイがいつ寝たかもあまり覚えてない女性から突然娘だと突きつけられ突然シングルファーザーになってしまう。最初の駆け足感がすごくてこんなにポンポン進んでいくの!?って思っていたけど、ついて行けないわけではないし描きたかったのは後半部分のここからなんだなというのがしっかりわかるので特に気になりませんでした。

前半からいたるところに散りばめらている伏線に、騙されながら見ていたので後半の驚きと真実を知ってしまった時の涙は本当にとまりませんでした。「嘘」が全て悪いわけではない、時によってつかなければならない嘘もある、真実を知らない方が良いこともある。ヘラヘラしていて自由気ままな男は、どれだけ娘のことを考えて毎日を過ごしていたのか。

子供を突きつけられた時、「ガキにガキが育てられるわけない!」と言っていたあの男が、8年後には立派な父になり、立派に娘を育て上げていました。それにしても母親にはムカつくことだらけだった。

ラストの流れも私は嫌いではないです。あのラストが少し意見が分かれるんじゃないかなと思いますが、私はあれで良かったと思います。変に細かく描写せずサラッと流れるようなナレーションで、特別お涙頂戴な展開に持っていくわけでもないのが良いと思いました。最初から覚悟を持って、真実に嘘をつき今を全力で生き抜いていたからこそあのサラッと感で明日に希望を感じられる、強さをもらっている、変に深く描きすぎず本当に良かった。

最強のふたりのオマール・シーが新たに作り出す、新「最強のふたり」。ぜひ見てください!
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