最近のジャッキー作品の中では一番楽しめた。
トレラーの出来が良かったら、
劇場で観ていたに違いない。
が、カンフーヨガと云うチープで怪しげなタイトルと、
ライオンを乗せたままのカーチェイスシーンの予告編では心は動かなかった。
最近のジャッキーの作品は出来不出来の差が大きいから、
面白い時は、自信を持って面白いと予告編を流してくれないと、
どうしても疑心暗鬼になる。
で、コレは劇場で観たかったなあ…。
それもお正月映画として…。
それに相応しい実にゴージャスな作品でした。
相当お金が掛かってるのが、画面を観ているだけで分かる。
お話は、現代版インディー・ジョーンズで、
昨日たまたま観たトゥームレイダーもそうだったけれど、
世界的には、まだまだそう云う、
謎解き、大冒険アクションアドベンチャーと云うジャンルが流行っているのだろうか?
トゥームレイダーはまだまだリアリティーにこだわっていたけれど、
こっちはただただ、面白さにこだわっていて、
その潔さに好感が持てた。
ストーリーもポリスストーリー程破綻してないし、
おそらく、大人の事情で行われたであろう世界中のあちらこちらでのロケも活きている。
スケールだけで言えば、
007シリーズ並みの豪華さだ。
ちなみにロケ地として選択されるのは、
今最も世界が注目している地域なのだろう。
映画のロケ地を観ていると、
世界が今どこに注目しているかが分かる。
中国、インド、ドバイだ。
さて、ジャッキーのアクションもノリノリで、
ジャッキーが作品に乗っているコトが分かる。
最近ジャッキーは若手を育てるために意図的に若手だけのシーンを作るが、
コノ作品ではそれがうまく行っている。
ポリスストーリーでは、失敗していたが、
ジャッキーの周りのキャラクターもコレでもかとイケメンと美人ばかりである。
エンタテインメント作品に徹するためのキャスティングだろう。
が、彼ら彼女らはそれだけでなく、
アクションもきちんとこなすから素晴らしい。
どこかの国のただイケメン、ただ美人だけとは雲泥の差だ。
コレを観る限りジャッキーもまだまだイケると思うが、
ポリスストーリーを観る限りジャッキーもそろそろかなと思う。
要は作品の選択、キャラクターの選択に今後のジャッキーの命運が掛かっていると見た。
果たして、次はどちらに転ぶのだろうか?
楽しみでもあり不安でもある。