カンフー・ヨガのソーのネタバレレビュー・内容・結末

見る前のイメージはカンフーとヨガを組み合わせて強くなったジャッキーが無双するだけのギャグ映画かと思っていたが、実際はナショナルトレジャーのような宝探しとその争奪戦。コミカルというより、明るい雰囲気が持ち味。ドバイやインドなどさまざまな国を旅し、世界旅行に出ている気分に浸れる。音楽もその国らしいものが流れ、場面に合っている。そしてとにかくキャストが美女ぞろいで、エキストラすら美女。各国の美女が次から次へと登場し、男性だけでなく女性もそこだけで楽しめるほど。そして敵役も死んでもらうしかないような極悪人でもなく、この映画の作風に合っている。驚かせると普通に驚くなど、人間味もある。そして何と言ってもラストのダンスシーン。戦いを止める雰囲気のまま移行するため、エンドロールなのか劇中なのか分からないまま突入するのが面白い。移行も雰囲気に合っていて自然に行われる。序盤の狼以外無駄なシーンもない。細かい欠点はインドだからいいんだよ！というような適当さも良い。アクションシーンはややコメディタッチだがCG以外はよくできており、特にカーチェイスはワイルドスピードを超えている。オチを知っていても、ワクワク感や明るさと美女のおかげで何回も見返したくなるような傑作。