南森まち

エジソンズ・ゲームの南森まちのレビュー・感想・評価

エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)
3.3
1890年代の電力事業黎明期。エジソンとウェスティングハウスの間に発生した「電流戦争」を描く。

『#エジソンズ・ゲーム』の #AmazonPrimeVideo の見放題は6/16(木)、 #NETFLIX の見放題は6/17(金)終了。

ビジネス史実ドラマとしてとても面白かった。
しかし、技術的な部分をはじめ、史実を知っていないと分かりづらい部分が多い。
高校の先生が直流と交流の違いを説明するときに、余談として紹介することが多い物語なのだが、いかんせん外国の話なので忘れている人が多いと思う。
詳しくない人は送電が実際にどちらのやり方で現在行われているかなどを調べてから見たほうがきっと面白いだろう。

エジソンが電気を発明して、ガスから電気の世界へ移り変わることを確信したJPモルガン社は彼の会社が作る電送網に投資する。
しかし直流送電には送電距離が短く、1マイルごとに発電所を設ける必要があるという問題があった。

ウェスティングハウス社はそこを突いて、交流送電を用いて市場に挑む。やがてエジソン社を辞めたニコラ・テスラもウェスティングハウス陣営に加わり、各州の送電方法はこの2陣営によって奪い合いになる。
両陣営はマスコミを使って互いのネガティブキャンペーンを繰り広げる。

そして勝者を決定づけるイベント、シカゴ万博の日が近づく…果たして選ばれるのは交流か?直流か?

原題の『The Current War』は「Current」が「現代の」「電流」という意味を持つので、『現代の戦争』『電流戦争』というダブルミーニングになっていますね。オシャレ!!