ゴン吉

エジソンズ・ゲームのゴン吉のレビュー・感想・評価

エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)
4.0
発明家のエジソンとウェスティングハウスがアメリカの電力供給システムをめぐって繰り広げた電流戦争を描いた産業歴史ドラマ。
ベネディクト・カンバーバッチとマイケル・シャノンが共演。
ニコラス・ホルト、トム・ホランドらが脇を固める。 

1880年代初期、エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)は、電気を供給するシステムとして直流方式を提唱する。一方、エアブレーキを発明・普及させたジョージ・ウェスティングハウス(マイケル・シャノン)は安価に遠距離にも電気を供給できる交流方式を提唱し、両者は電気供給システムの普及を巡って技術・価格において激しくしのぎを削る。
エジソンは、ライバル技術に対してイメージ戦略によるネガティブキャンペーンで応戦するが…

電球や蓄音機の発明家として知られるエジソンですが、当然、万能の発明家であるわけではなく、電気供給システムなどではライバルにビハインドを負ってしまう。
ウェスティングハウスが柔軟にさまざまな人々や技術を巻き込んでいくのに対して、電球を発明したことにプライドをもつエジソンは、自分たちの技術に固執して、ライバル企業に技術開発で遅れをとってしまう。
対応策としてライバル技術を死刑に使用する電気椅子に応用させるなどイメージダウンを画策する。
技術者であれば猶更のことコラボが重要ですが、それができなかったエジソン。彼の知られざる一面が描かれていて興味深かった。
アメリカを代表する巨大企業ゼネラルエレクトロニック社の誕生秘話にも触れていて勉強になった。
「話せてよかった 万博を楽しめ!」  

2023.4 BS-TBSで鑑賞(土曜映画デラックス・吹替)
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