このレビューはネタバレを含みます
『街の上で』で、今作の名前が挙がったので観た。
(以下、ネタバレ)
歌手を目指すせいいち、彼を影で支えるツチダ。最初は、2人の視点を交互に描いていたが、後半にかけてツチダに焦点を当てている。ツチダが、これから彼女にとっての“幸せ”を掴められたらいいなと思う。
終盤、風呂の浴室ドア越しに話すシーンがあるが、泣くツチダ、浴室ドアでぼやけたせいいちの顔を映す構図が、もう寄りが戻らないことを暗示していて、(表現法として)脱帽。
やくしまるえつこ/ヒゲちゃん を歌う仲野太賀さんに心奪われる。泣きそうになった。
オダギリジョーのクズさがいい味を出していて、唸ってしまう。言葉一つで女の人生を狂わせる感じがやばい。