南瓜とマヨネーズのネタバレレビュー・内容・結末

南瓜とマヨネーズ2017年製作の映画)

上映日:2017年11月11日

製作国:

上映時間:93分

3.8

あらすじ

ツチダ(臼田あさ美)は同棲中の恋人・せいいち(太賀)のミュージシャンになる夢を叶えるため、内緒でキャバクラで働き、生活を支えていた。一方、曲が書けずスランプに陥ったせいいちは毎日仕事もせずにダラダラと過ごす日々。 しかしツチダがキャバクラの客・安原(光石研)と愛人関係になり、生活費を稼いでいることを知ったせいいちは心を入れ替え働き始める。 ツチダが今でも忘れ…

ツチダ(臼田あさ美)は同棲中の恋人・せいいち(太賀)のミュージシャンになる夢を叶えるため、内緒でキャバクラで働き、生活を支えていた。一方、曲が書けずスランプに陥ったせいいちは毎日仕事もせずにダラダラと過ごす日々。 しかしツチダがキャバクラの客・安原(光石研)と愛人関係になり、生活費を稼いでいることを知ったせいいちは心を入れ替え働き始める。 ツチダが今でも忘れられない昔の恋人・ハギオ(オダギリジョー)と偶然の再会を果たしたのはそんな矢先だった。 過去の思い出にしがみつくようにハギオにのめり込んでいくツチダだったが...。

「南瓜とマヨネーズ」に投稿されたネタバレ・内容・結末

ダメダメで愛おしかった

歌がとてもよい。
やくしまるえつこさんの歌が最後、流れないんだけど、それが良かった。
ずっとゆっくりしてた、下の名前を全然呼ばないのなんでかなぁって思った。最後に歌を歌ったとき、涙出そうになった。
オダギリジョーがかっこよくてずるくてでもこおいうひといるよねって
でもってこおいう人にハマる人もいるよねって 。
たいこで歌うの突然すぎてびびった。
お互い別れてうまく行くってこともあるよね
途中若干飽きる
2018.3/23

「今」から抜け出したくて何かを生み出したいけど、不透明な、何か濁りがある状態じゃそれが出来ないこと。

なのに、自分の目から見える外の人たちの事に関しては、何でも言えてしまうこと。でも自分が他者から評価されることは、怖い。

せいちゃんは、そんなモヤモヤから目を逸らしたくて、棚を作る。(ツチダによって破壊される。笑)

せいちゃんも、ツチダも、「何を?」と漠然と感じる生活の中で、何かの「終わり」を心の何処かで感じていたんだと思う。二人で居たけど、一緒に居たけど、他人同士だったことをふとした瞬間に気付かされる。

人は鏡。他者を知って自己を知る。
外側の世界を見ないから、自分がわからなくなっていた。

二人でいる時間は楽しくて心地よくて、暖かかった。二人から見えるものを共有して大切にしていた。二人で歩いていた。
だけど、大切なものも全部は持っていけない。二人だから、うまく進めなくなっていた。

他者からの評価をされて、少しずつ何かが見えてきて、進んでいたせいちゃんがシャワーを浴びながら「出て行くよ」って切り出す別れのシーン。
バスルームの、すりガラスの向こう側。そこにいるけど、姿はもうはっきりと見えなくなっている。切ない。

どうしようもなく大好きなハギオには「お前には無理だよ。」って最後まで見透かされていた。
それでも、その後にハギオって呼んだ時、置いて行ったバイクが業者に運ばれていった時、ちゃんと「もう会わない」って決めて追いかけなかったツチダを、私は抱き締めたい。ツチダの、小さいけれど大きな確かな一歩。頑張った。

迷子だったせいちゃんと、ツチダ。
ダメダメでも、どうにか変えたくて変わりたくて、少しずつだけど、進んで行った。

「お前のために作ったんじゃないよ。ラフな感じで聴いてよ。」って言ったけど、せいちゃんは、ツチダの前で歌った。
せいちゃんの笑顔と歌声。ツチダの涙と拍手。確かに二人でいたこと。二人だから生まれたあの空気感。

痛くて愛おしくて温かくてたまらない1本。
土田は何がしたいのだ??
終始いらいらさせられた挙句、別れは訪れる。タラレバ女子ってやつなのか..。
臼田あさ美のあの泣き方すっごい。
どうしたらあんな泣き方が出来るんだろう。
あのシーンで一気にあったかくなった。
ぽわっと。

あなたを好きでいることで私が在る んだよなぁ。
絶対に映画館で観たかった映画。出町座で鑑賞。

人間のずるい部分が見え隠れしていて、共感しちゃダメなんだろうけど、ツチダの二人に対する感情の揺れは分かる気がしちゃった。

ハギオはずるい。絶対に幸せになんてなれないのは分かっていても、ひと時だけでもいいやって思ってしまうもんね、あんなの…
(オダギリジョーは毎回人の心を掻き乱すダメ男役が多すぎるし、あんなのドキドキせざるを得ない。)

でも自分からは行動にうつさないツチダの、予告にもある「せいちゃんが振ってくれたら楽なのになあ」が生々しすぎたな。


せいちゃんの歌声と、昔の思い出がフラッシュバックするシーンが最高に好き…

観終わったすぐじゃなく、時間が経つにつれて五本指に入る好きな恋愛映画になりそう。
特に気になっていたわけではないけど、時間があったので観た。
普段、こういうタイプの邦画は観ないけど、特に恋愛映画はもっと観ないけど、共感できる部分があって観て良かった。
自分語りになってしまうが、ダメ男と別れて数ヶ月経っているので、自分と重なるところがあって勇気づけられた。別れた方が良いってわかっていても、手放すことができない関係ってあるよね。
土田のことは、悪いお手本としても、決別してちゃんと前に進むことができた1人の強い女性としても、見ることができた。これからまた同じように恋愛に迷ったり疲れたりしたらこれを観ようかな。
独りよがりに尽くす主人公のツチダ。
挙げ句に不安を紛らわすように昔の男とイチャイチャ。

「何してんのよ」と、イライラーっとしつつも、どこかしら理解できてしまう自分がいる。
結局人はワガママなんだろう。

ほろ苦いラストだけど、ツチダの願いは叶った。
あんな風に
優しい歌を優しく歌える優しい人がいたら、好きになってしまう。
ツチダと同じく、涙が止まらなかった。
うまくいかなくてそれでも生活は続く…系の話といったらそれまでだけれど、登場人物、こんな人いるな〜とか撮り方や俳優の演技がすこぶるよくて、リアルさに嫌味がなくてそれぞれの心情が痛いほど理解できる、、

たまたま観ていた劇場に監督が遊びに来ていて「最後の歌はすべての登場人物にとっての救いのうた」と仰っていたことがすごく納得だった(臼田あさみさんも本番で初めてあの歌を聴いて、素の演技だったらしい!)やくしまるえつこさんがつくったうた、せいいちが歌ったうた、ほんとうに温かくてかわいくて尊かった。

じゃあね、の一言でもう二度と会えなくなってしまう繋がりなんてそれが大切な人でさえ人生にはふつうにあって、その一瞬を、その尊い瞬間をきちんと意識していながらもさわやかな切り取り方をされていたのが良かった。
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