りょう

南瓜とマヨネーズのりょうのレビュー・感想・評価

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)
3.9
地味だけど噛み締めると甘くて優しい南瓜と、かければ何でもその味になって中毒性のあるマヨネーズ。

ツチダもせいちゃんもハギオもみんなダメダメ。ツチダは重たいし、せいちゃんは働かない上に見栄張ってバンドもやらないし。ハギオはもうそういう人だから置いておいて。

でも自分は男だけど、ツチダ気質があるから結構ツチダに共感してしまった。相手のためなら自己犠牲したって何でもしてあげちゃう、生活は全て相手のためになっていって、でもいつからかそれは雪だるまのように重くなっていく。

せいちゃんも自分なんかと付き合ってるから、体を売るようなことをさせちゃったんだ、まずはちゃんとバイトしなきゃ、ってなったのかな。働き始めてもなおバンドの曲のアレンジにケチつけるのはダサすぎたけど。

ハギオはまじでクズね。ツチダもダメすぎだけど、彼氏と同棲してる家で浮気相手が寝てるというカオスな状態。しかもそこで一緒に呑んでた友達と朝出て行くもその後その子と…?

せいちゃんと別れた後に、付き合ってた頃がフラッシュバックするシーン、切なかった。始まった頃は楽しすぎるよね、振ってくれたらいいのにとか言いつつ、別れるとなれば死ぬほど辛い。

せいちゃんがようやく作った歌、めちゃくちゃ良かった。そもそも太賀の歌声がかなり味があっていい上に歌詞がかわいすぎて。ギターじゃなくてボンゴ(コンガ?)で歌うのも良し。もともとせいちゃんに歌ってほしいツチダからすると、あれは泣いちゃうわな。もらい泣きしそうでした。

臼田あさ美はずっと好きだけど、せいちゃんのパーカーにサンダルスタイルがすごいかわいかった。

せいちゃんとハギオが、南瓜とマヨネーズなら、他にもなんかいい例えあるんじゃないかってずっと考えてるけど、出てこないね。素晴らしいタイトル。
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