このレビューはネタバレを含みます
観てすぐじゃなくてじわじわ後からくる映画。
先に対談とか歌入りの予告とか見ず、なんの情報も入れず、なんなら、予告のやくしまるさんの歌も聞かず見たかった。
何も情報入れずに見たらもっともっとグッときたかも。
こどもと大人が同居しとるような佇まいの太賀さん良かった。
最近の俳優さんは歌が上手いねぇ。
臼田さんも素敵な女優さんだった。
劇中に、せいちゃんの歌があるなら、やくしまるさんバージョンはあとで聞きたかったなぁ。
エンドロールの無音(正確には生活音?街の音?ライブハウスの音?無音ではない)がとても映画の余韻を残してて。素敵なラストでした。
未来の別れをなんとなく解っていて、それでも決定的な何かがないと別れられないのも解っていて。冷静なんだけど、いざその時が来たら結局辛くて泣いちゃうんだよね。
せいちゃんがふってくれたら楽なのになぁって台詞をリアルに感じた人は多いだろうな。
忘れていたもの色々思い出した。
別れたら曲ができる事も彼女は最初から分かってるんだよね。気づかないふりして。
せいちゃんにとって音楽は生きていくのに必要な事にみえて、意外と必要としていないのかもしれない。人生に音楽を必要としているのは彼女の方で。
現実にいる男の子は、せいちゃんのようにはいかないかも。
バンド仲間との飲みの席で結局喧嘩はしないし、自分から別れを告げれるせいちゃんは大人。