しみさ

南瓜とマヨネーズのしみさのネタバレレビュー・内容・結末

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます



ラストで全部、どうでも良くなっちゃうくらいラストがよかったな



途中のオダギリから発せられる何気ない「大事にされていない」と分かる言葉とか、きらびやかな世界なのに消費されるかさついたしんどさとか、自分の言葉なのに、でもそれは心の底の本心じゃなくて、でもそれを本当だと信じ込んでいるのが透けて見えたりとか、なんだか本当に、苦く苦しい意味で「身に覚え」みたいな感覚があった。実際に体験したわけじゃないけど、感覚的に、何故か知ってる感情で、経験で、だからこそやきもきして、早く別れればいいのに、あなたそこで別れたら何かが死ぬよ、そんな奴やめときな、お願いもどってきて、いろいろ飛び出す感情があった。
臼田あさ美のいろんな感情で歪んだ笑い顔、あまりにもリアルすぎてちょっと笑った。自分の顔見たことないけど、身に覚えがありすぎる。良すぎる。
大賀さん、ほんっとうに何気ないがうまいなあ。最高。なんであんなに何にも無いを写し出せるんだろうな、
オダギリさんはほんとうに染み渡る様なクズエロ加減が最高でした。あの皆んなが思ったところよりちょっと癖ある返し方する感じ、うますぎん?ああいう男に嵌って終わる女と上手くハマってる女の境目は何処なんだろうな、身に覚えがありすぎるぞ。


ほんと何回も言うんですけど身に覚えは実際の経験ではなく、作品の香りやベールみたいなものがうまく視聴者に染み渡り馴染むという意味です。すごいな〜


映画の、作品の素晴らしさはこういう所だと再確認しました。
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