社長はもうちょっとくたびれた感じ出せるおじさんタイプの人がやった方が応援できたなあ（高橋克実とか？）。と思うし、ディーンフジオカは一本調子だし、高橋一生はいなくても成立するポジション。岸辺一徳の悪代官っぷりは完璧だったが。
池井戸潤が得意とする、追い詰められて追い詰められて追い風がそよ風で吹いてやっぱりまた追い詰められて絶望的な状況になって…からの大逆転！という流れはうまくやれば最高に気持ち良い。半沢直樹とかはまさにそういうドラマだが、本作はその辺りを期待すると大分物足りない。
良心に従い粘り強く頑張った結果はでるものの、ボスキャラがギャフンと言わないし、直接対決すらないのである。
ロケットが打ち上がる的な、映像的に盛り上がるラストだったら大分印象が変わったと思う。事件が事件なので難しかったんだろうけど。
これ、有能そうなディーンがなんでさっさと会社を辞めないのか、外国人が見たら理解不能なんだろうな。
