このレビューはネタバレを含みます
残念ながらドウェイン・ジョンソンもジェイソン・ステイサムも出番はなく、筋肉ハゲはヴィン・ディーゼルのみだがしっかり面白い。今までも「死んだと思ったら生きていた!」とか無茶苦茶やってきたワイルドスピードだが、今回は無からドムの弟が登場。「流石にその後付設定はどうなの?」なファーストインプレッションだったが、想像以上に丁寧なドラマをやってくれたおかげで「まさかドムにそんな過去が……」と思わせられたので私の負けです。
カーアクションは相変わらずアホすぎるスケールで冒頭の地雷原突破から始まり、ターザンロープ空中ダイブ、ハイパーマグネットパワー、そしてロケットエンジンで宇宙までぶっ飛ぶとかいう狂いっぷりで「これこれ!これこそワイルドスピードだよな~!」と腕組み頷き鑑賞。いくら強い磁石でもそんな風にはならんやろ。
ハンのカムバックはもちろん、嬉しいサプライズはトーキョードリフト組の再登場と東京来訪シーン。まさかまた胡乱な日本アトモスフィアを感じられるとは思わなかった。随所に過去作への目配せがあり、シリーズを共に駆け抜けてきたブライアンの生き様もまたドムの中に息づいていることが分かる顛末は美しい。
ラストはお馴染みファミリーバーベキュー〆だが、事態の完全な解決は次回作に持ち越しのようでまだ楽しませてくれそう。