ルイ・レテリエ監督作。
ユニバーサルが誇るビッグバジェット映画の代表格「ワイルド・スピード」シリーズ第10弾で、シリーズお馴染みのメンバーが再集結します。新監督のルイ・レテリエは「トランスポーター」シリーズを手掛けたフランス人で、カーアクションは元々得意分野です。
今回は第５作「MEGA MAX」でドミニク・トレット率いるファミリーに打倒された悪徳実業家エルナン・レイエスの息子ダンテ・レイエスが新たな強敵として登場する展開となっています。
父親を殺したファミリーへの復讐を誓うダンテによって誘拐された一人息子を取り戻すべく、父親のドム率いるファミリーが再び世界を股にかけた戦いを繰り広げていきます。LA、ローマ、ナポリ、ロンドン、リオデジャネイロ、ポルトガルさらには南極大陸…と世界各地を舞台に、ファミリーvs新敵ダンテの熾烈な攻防をフルスケールで活写した超弩級アクションエンタテイメントで、シリーズ初期のメイン要素であったストリートカーレースの再現が嬉しいですし、シリーズ全体の代名詞となった“ニトロ噴射”もタイムリーな場面で最大火力を発揮しています。
今まで散々絆を試されてきたファミリーが強敵の出現を機にまたまた絆を試されてしまうシリーズ第10弾で、シリーズを追うごとにグレードアップしたド迫力のアクションシークエンスが映画館のスクリーン映え間違いなしですし、ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソン、リュダクリス、サン・カン、ナタリー・エマニュエル、ジョーダナ・ブリュースター、ジェイソン・ステイサム、ヘレン・ミレン、ブリー・ラーソン、シャーリーズ・セロンら旧作組の豪華再競演に加えて、シリーズ初参戦となった悪役ジェイソン・モモアの奇矯な風貌＆立ち回りが終始異彩を放っています。
蛇足)
故ポール・ウォーカーのアーカイブ出演に涙…。
