Keito

ワイルド・スピード/ファイヤーブーストのKeitoのレビュー・感想・評価

3.9

ファミリーの核であるドミニク・トレットの信念。

故ポール・ウォーカーに捧げる冒頭のシーン。

もはや何でもありになったカーチェイス&バトルシーンの数々。

期待を裏切らない安定した世界的人気シリーズ第10作。

特に予想を裏切られたわけでもなく、ましてや落胆したわけでもない「Fast X」。もうこれ以上ネタはないのでは?と思いつつも、毎回我々観客陣を虜にさせるド派手なアクションの数々。ストーリーの「ス」の字はもはやなく物語の整合性も取れているのか?と不安になる脚本ではあったが、このシリーズに不要なのかもしれない。と感じさせる内容。

ヴィン・ディーゼルがインタビューでこのサーガを続けたいと仰っていたことが驚き。どう物語を継続させるのか疑問に思いつつも、何とかやってくれるだろうと思わせてくれる。話の整合性は別として。

そして今作での悪役を演じた我らがモモアちゃん。圧倒的な悪のカリスマ性と何をするかは分からない読めないサイコパス性が非常に魅力的で良いスパイスとなっていました。次回作では今作よりも大暴れを期待しても?

冒頭に少し難を付けましたが、それでも大きいスクリーンで見る価値があると教えてくれる本作。是非アトラクション感覚でお楽しみに。

映画情報

2001年の第1作から数えて22年、メガヒットシリーズへと成長した人気カーアクション「ワイルド・スピード」のシリーズ第10作。

パートナーのレティと息子ブライアンと3人で静かに暮らしていたドミニク。しかし、そんな彼の前に、かつてブラジルで倒した麻薬王レイエスの息子ダンテが現れる。家族も未来も奪われたダンテは、12年もの間、復讐の炎を燃やし続けていたのだ。ダンテの陰謀により、ドミニクと仲間たち“ファミリー”の仲は引き裂かれ、散り散りになってしまう。さらにダンテは、ドミニクからすべてを奪うため、彼の愛するものへと矛先を向ける。

「トランスポーター」シリーズのルイ・ルテリエ監督がメガホンを取り、ドミニク役のビン・ディーゼルをはじめ、ミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソン、クリス・“リュダクリス”・ブリッジスらおなじみのキャストが集結。また、新たな顔ぶれとして、ファミリーを次々と襲うダンテを演じるジェイソン・モモアや、オスカー女優のブリー・ラーソンが参戦した。
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