地球外生命体

ヘマヘマ:待っている時に歌をの地球外生命体のレビュー・感想・評価

3.9
ブータン仏教界の高僧にして、『ザ・カップ:夢のアンテナ』(1999年)などで国際的に知られるケンツェ・ノルブ監督が、ブータンの伝統音楽や舞踊などを満載して謎の儀式を前衛的に描く不思議な寓話。ブータンでは上映禁止処分を受けた。

製作は第94回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた『ブータン 山の教室』(2019年)の監督でもあるパオ・チョニン・ドルジ。

ブータンのどこか森の奥深く、12年に一度の壬申の年、ある満月から新月までの数日間。長老に選ばれた数十名の男女が集められ、仮面をかぶり、腰巻をつけ、性別や身分を隠して誰でもない者となって、民族音楽の演奏や舞踊、演劇などを繰り広げる秘密の祝祭儀式。その儀式に初めて参加した1人の男は、隔絶された異世界で行われる謎に満ちた集団生活に戸惑うが、やがて不思議な雰囲気にも慣れ、赤い仮面を被ったある女性の魅力の虜になる。だが、その欲望は彼を取り返しのつかない危険へと導くことになる…。

第41回トロント国際映画祭プラットホーム部門名誉賞を受賞。
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