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パンドラのr1aceのレビュー・感想・評価

パンドラ(2016年製作の映画)
4.5
自らも被爆しつつ人命救助する救助隊員。
意識朦朧の中、放水する消防隊員。
嘔吐物と血にまみれながら従事する医療スタッフ。
血反吐を吐きながら修復作業する原発作業員。
我が身、可愛さに我先に逃走する群衆。
描かれていたのはまさに、現代の地獄。
パニック描写が凄まじく
邦画とのレベルの違いをまざまざと感じさせてくれましたわ。

ほんと、そこらのホラー映画やスプラッタ映画より遥かに「怖い」
怪物や幽霊とかよりも、
すぐ側にある原発だからそう感じるんやろね、
目に見えないのに
確かに存在する「放射能」の怖いこと。

「俺たちは死ににいくのかな」
「…家族を守りに行くんだよ」
このやりとりで涙腺崩壊。
終盤少し、お涙頂戴すぎるのは難だが、
それ以外は文句無し。
この映画を埋もれさせてはいけない。
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