第二次世界大戦初期、イギリスにとって最もキツい時期に首相になったウィンストン・チャーチルの闘いを描いた戦争系伝記映画。
【現場】と【会議室】の2本立て後半戦は「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」。前半に観た「ダンケルク」とは対照的に喋りに喋りまくる！特にチャーチル首相を演じたゲイリー・オールドマンのセリフ量はハンパない。しかも仕草や喋り方だったりほんとに全てがまさに本物のチャーチルで、リアル乗り移っちゃってる！ゲイリー・オールドマンのカメレオンっぷりに空いたお目々が最初から最後まで塞がらない。
ただ、ストーリーとしては今ひとつだったかな。エンタメとしてしょうがない部分ではあるんだろうけど、ところどころ史実とは違う、というか違いすぎる部分があって腑に落ちない感覚。チャーチルの演技をそこまで突き詰めたなら史実に忠実にストーリーもしっかりしてほしかったなぁ。そしたら盛り上がりに欠けちゃうのはわかるけども…。
あと個人的にはチャーチルが美化されすぎてるのもちょっとなぁといった感じ。ぶっちゃけ兵士たちのこと駒としか思ってなかっただろうし、結果戦争に勝てたから良い話だけども…と思っちゃう。まぁ勝ち残った奴が正義だからしゃーなしだけども。そういうとこも少しモヤっと気分。
とは言っても確実に歴史を変えた男のストーリーを最高のキャストで描いてるので完成度はかなり高い！あんまり歴史興味ないからなって普段こういうジャンル観ない人とかにもぜひ一度は観てほしい！
