さうしんし

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男のさうしんしのレビュー・感想・評価

3.0
いろいろ考えさせられる、よい映画でした。
終盤は本当はカタルシスに浸るところかもしれないが、日本国民としてはいささか複雑なところもあり、チャーチルを東條英機、チェンバレンを近衛文麿、Your Majesty をあのお方に置き換えても、このお話は史実に沿って成り立ってしまうな、とか思ってました。それぞれのお国がその後にたどった道は異なりますが。

この映画で描かれている範囲に限定すればチャーチル氏はアジテーターとしての成功者であって、扇動者と独裁者にいかほどの違いがあるのか、やっぱり『博士の異常な愛情』 の方が好きかな。総統!歩けます!

とはいえ、大英帝国がナチスドイツに早々と屈していたら、その後の世界はさらにろくでもないことになっていたことも間違いなく、私はどう考えたらよいのかわかりません。『殺戮の世界史』というご本によれば、第二次世界大戦の犠牲者は6600万人です。
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