Yui

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男のYuiのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます


ゲイリー・オールドマンの演技の凄さよ。
名演でした。さすがアカデミー賞。
喋り方、歩き方、仕草、なりきり感がすごい。
あと話題になった特殊メイク。ゲイリーとは思えぬほどチャーチルだった。
最初は気難しい・横暴・不遜…いいイメージのチャーチルはいないのに、ちょっとしたところに入れ込んでくる奥さんとの可愛いやりとり。裏ピースを「クソくらえ」の意味とは知らずカメラに向けてポーズするとか。チャーミングなチャーチルさんも
たくさん散りばめられてる。徐々に築かれていく秘書のレイトンとの信頼関係も、最後まで観るとあーよかった。ってなる。
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簡単に言うとダンケルクにおけるダイナモ作戦の裏側と言えばいいのか。30万人の英軍・仏軍の救出劇は普通にすごいと思ったけど、その作戦決行に至るまでのチャーチルの苦悩と葛藤がよくわかる映画。ウェストミンスター行きの地下鉄でのシーンは特に好き。
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『成功も失敗も終わりではない。肝心なのは続ける勇気だ。』
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余談だけど、クリストファー・ノーラン監督のダンケルクは台詞も音楽もほとんどない(その分緊張感・迫力がすごい)映画で、私は観るのに疲れてしまう方でしたが、ダイナモ作戦を知るという意味での映画ならチャーチルの方が好き。30万人を救うための犠牲はこれを見なきゃ分からない。
Yui

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