n

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男のnのレビュー・感想・評価

4.2
観る前に山川の世界史リブレット読んでったのがかなり効いた。倍楽しめた気がする。
この映画観る前に知っておいた方がいい事実はこんな感じ。

・第一次世界大戦のとき、チャーチルは海軍相で、オスマン帝国との戦いを指揮したが、大きな犠牲を出すだけの失敗に終わった→ガリポリ作戦

・「宥和政策」を取っていたチェンバレンを、チャーチルはずっと批判していた。しかし、当時の保守党内ではチャーチルのような立場を取るのは少数派であった。

・ドイツとの和平条約締結の案が強かったのは、イギリスはまだ当時「帝国」であり、植民地をたくさん持っていたから。ヨーロッパはドイツにあげて、その他の植民地は維持して、海外帝国としてドイツと共存できると考えられていた。

・イギリスはアメリカに戦争への参加要請してたけど、アメリカは中立を維持したくて断られていた。(結局、日本軍が真珠湾攻撃したことで、アメリカは本気出しちゃったワケ)

あとは『ダンケルク』を観ておけば、間違いなし。


しかし辻氏のメイクもさることながら、絵画のようなライティングもかなり良い。美しい。

ジョー・ライトって何の人だっけ、と思ったら『ハンナ』(超好き)の人やんけ、と。確かに、独特の美学が貫かれていた。それがここに来てこれだけ化けるのはまぁ納得がいったり。
n

n