無難な映画。
演出が優れているとか、構成に秀でているとかではない。
あくまで映画として堅実に纏まっている中で、キャストの実力が遺憾なく発揮された作品だと思う。
ウィンストン・チャーチルという人物が如何なる人だったのかということを、多角的に描く。
不自然な誇張や誤魔化し無しで、良くも悪くも人間らしく表現されている。
彼は正義の人だったのか?
必ずしも、そうとは言えないのが面白い。
それでも、ヒトラーに徹底的に抗ったという一点においては、彼は正しかったのだろうか。
ゲイリー・オールドマンのオスカーを得た演技は見もの。
クリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」を観ておくと、その後が補完できて良いだろう。