ウィンストン・チャーチル。豪傑で破天荒なイメージはそのままに、人間味のある一面にも触れていて興味深かった。
戦時内閣という大荒れの最中の首相任命。当時を考えただけでも骨の折れる大変な状況だったに違いない。ヨーロッパ諸国が次々と陥落していく中、和平交渉を良しとしなかった彼の闘い方に人民の為の政治とは何なのかを考えずにはいられなかった。
例え負けると分かっていても戦わなければいけない時がある。それは個人のプライドやエゴの為ではなくひたすら国と人々のためだったのだと。チャーチルの勇気と決断力に心が波打つ。
ちょうど1年前に観た『ダンケルク』。あの作品を観たときは第二次世界大戦の最中に見捨てられた多くの兵士たちの存在に心が傷んだけれど、ダンケルク救出のさらにその裏にも犠牲になったたくさんの兵士たちがいたんだという事実が衝撃だった。
ウィンストン・チャーチルその人や歴史の流れ含め、学びの多い作品だった。
