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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男のn43takenokoのレビュー・感想・評価

3.4
これは「事件は会議室で起きてるんじゃない! 現場で起きてるんだ!」の会議室のほうの話。こうやってジジイ達が呑気に暮らしてる間、殺し合って死んでいってる人がいるんだよとイライラ。
名前を邦題にする程、彼の一生を伝えてないし、真っ暗な部屋の閉め切ったカーテンから光が射すシーンが印象的なのもあり、原題の方がしっくりくる。
地下鉄のシーンから鼓舞してくるけど、私のゲイリーが肥満のおじいさんになり(目だけは輝いている!)、加齢臭が伝わってくるような空間で癇癪起こしたり…全体通してむさ苦しい。奥さん・秘書とのやりとりに救われる。
「こんな映画だよ」とか「こんな人に見てほしい」とかが浮かばないのはなぜ? この監督の「つぐない」はおすすめ、とか、クリストファーノーランの「ダンケルク」を見て!といったところか。密室物としては「ヒトラー最期の12日間」の方が凄みがある 。
ダンケルクもいえば、 一番ショックだったのは、ダイナモ作戦でカレーにいた軍隊の犠牲があったって事を知らなかったこと。歴史のどこに光を当てるか、結果英断となっても語り継がれる話は生きてる人間に都合のいい部分だけなのかもしれない。国背負うって恐い。
メモとしては「自分が正しいと思ったことをする」「言葉は武器」「成功・失敗じゃなく、大事なのは挑戦し続けること」。ネバサレンダー!!!!!の気迫は伝わった。
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