つるみん

移動都市/モータル・エンジンのつるみんのレビュー・感想・評価

3.6
ピーター・ジャクソン脚本/製作総指揮の新作。正直自分の中でDVDスルーかなと半分諦めかけていた作品だったが、劇場で観て損はない良作だった。

キャストはほとんど無名だけれども、オープニングから仕掛ける壮大な映像にこの映画は何かやってくれるんじゃないか?という期待を持たせてくれた。この類の作品に我々が求めることは正直一択で、その世界観の作り込み度やビジュアルの格好良さ、古臭いセリフなどがあれば十分。求めているものを与えてくれた感じが凄くある為、満足感を得られるのは間違いないかと。

そしてただのSFアクションじゃないのが今回の肝。舞台が架空の都市ではなく、実際のロンドンという点。もちろん今から何百年という未来を描いている訳だが、そこにはミニオンであったりお菓子のTwinkiesが登場したりなどする面白さがある。

『ハンガーゲーム』や『メイズランナー』のようなティーン映画かと思いきや、堂々と勝負するSFアクションに好感を持てたし、何より諄く3部作とかにせず一作で終わらした潔さも評価のポイント。

突っ込みどころは沢山あるけれど、この作品嫌いじゃない。
つるみん

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