画面のフェードアウトの仕方やエンディングクレジット等からTV映画として製作されたと思われます。CGは一目でそれと分かるほど安っぽいが、魔物の造りも悪くないし、お話しも終末パニック感が出ていてB級映画としてはそこそこ観れる感じです。ただし低予算なので派手さは皆無。魔物そっちのけで人間同士の醜い争いの部分もあるがこれはこれで悪くない。
ただ個人的に気になるのは最初の魔物襲来からなぜ15年後を描いたのか？15年経って人類がそれに備えているかと言えばシェルター造るくらいで備えてないし…。世界はあれだけの襲来を受けたのに傷跡が何も残っていないし、たかが１５年で全て元通りにした技術があるくらいなら魔物ぐらい倒せるでしょ？という事でこの２部構成のような感じが気に入らないです。初回の襲来を広げて描けばもっとパニック感が出て面白かったのではないかと思います。
敵の悪魔設定もあんまり活きて無かったなです。塩が効いたり効かなかったりは何だったのかな…。息子の彼女が若い頃のアブリル・ラビィーンみたいで結構可愛かった。夫婦は自己中なので好きになれなかったなぁ…。TV映画、B級映画としてはテンポが良いし時間も短いしで過度な期待は禁物ですが、そこそこは観れる映画でした。
