このレビューはネタバレを含みます
①養豚場の囲いの中に居るのは豚(暴力団と周囲の警官)、その囲いの外に居る大上(狼)が次の世代である日岡にマル暴とは何たるか、正義や法律とは何たるかを不器用ながらに問くシーン
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②大上が拷問・殺害されたのは養豚場の囲いの中(暴力団と周囲の警官)、つまり尾谷・五十子両者の間で板挟みにされ消された。
その後、日岡は養豚場の囲いの中に入り、大上が殺された手がかりを探す。
狼の刻まれたzippoが豚小屋の中から見つかる。
同時にこのシーンは日岡が大上の意思を継ぎ、マル暴としての覚悟を決めたというメタファーでもある。
『孤狼の血』という作品のメッセージ性が、この2つの場面に集約されていたと感じました。