かちかち映画速報

孤狼の血のかちかち映画速報のネタバレレビュー・内容・結末

孤狼の血(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

 明日2を観に行くので予習のため観賞。3年前、公開時に映画館で観た時にあまりに暴力的でグロテスクなシーンに衝撃を受けたのを覚えている。タマタマを切るシーン、豚のクソを食わせるシーン、大上の水死体のシーン、などなどインパクトが強烈に残っている。でも時々観たくなる不思議な映画。どこかクセになる作品なのだろう。面白かったポイントは3つあります。

 1つめは、大上章吾(役所広司)のキャラクターが強烈でカッコいいこと。
 この映画の最大の魅力はこのキャラクターといっても過言ではない。最初は捜査のためなら手段を選ばず絶対に上司にしたくないやべー奴かと思った。しかし、後半で彼の人柄が分かると印象は一変。実はカタギのことを一番に考えていたり、スナックのママ(真木よう子)の殺人を肩代わりしたりと、かなり優しい性格をしている。特に殺人を肩代わりするなど、並大抵の精神力じゃ出来ないだろう。悪人かと思いきや、実は善人だった、そんなギャップに惚れてこの映画を見終わった頃には、一番好きなキャラクターになっていた。

 2つめは、登場人物や組織が多いのに分かりやすいストーリー展開なこと。
 登場人物が多く複数の組織が絡んで分かりづらいかと思いきや、基本的には尾谷組と五十子組が抗争してるんだね、大上の過去に何かあったんだな、くらいの理解力でも十分に楽しめた。

 3つめ、日岡がヤクザを成敗する爽快なラスト。
 大上の思いを受け継いだ日岡が、漁夫の利で尾谷組と五十子組を一掃するラストはとても気持ちい。トイレで外道らしく死ぬ五十子(石橋蓮司)の最期はグロかったが、あれくらいの死に方が丁度いい。「ヤクザは駒でしかない」そんな大上の思いがあったからこそ、一ノ瀬(江口洋介)を逮捕することが出来たのだと思う。もしあそこで舎弟を逮捕していたら、尾谷組だけハッピーエンドでモヤモヤしていただろう。それにしてもあの後、日岡は一の瀬の報復にビクビクしなかったのかね。俺だったら報復恐れて逮捕できないね。男らしく一ノ瀬を成敗した日岡がカッコい。2では日岡が男らしくなっているみたいなので、どのような活躍を見せてくれるか期待。

 どちらかといえば、私は日岡のようなナヨナヨ系の男なので大上のような男らしさに憧れる。タバコ一本も吸ったこと無いけど、今度吸ってみようかな。