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孤狼の血のkey0908のネタバレレビュー・内容・結末

孤狼の血(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

何を置いても、役者陣が素晴らしかった。

ガラ悪くて見境なくやりたい放題で捜査するけど、それは強い信念の裏返しでカタギのためなら狂えるというマル暴のベテラン刑事・大上は、漢気と狂気と色気たっぷり。役所さんの演技と体現が凄い。相棒を組まされた日岡(松坂桃李)と一緒になって、いつの間にかその魅力に飲み込まれてしまった。
ガミさんは基本怖いし私生活が見えなかった。でも、人(ヤクザだけど)の懐への入り方の上手さを目の当たりにしたり、一瞬垣間見せる人間くささ・人懐こい笑顔を知って、じわじわ尊敬の念も湧いて虜にさせられた。
なので、添削を入れてくれた報告書を日岡が見つけるシーンでは、ぐっと来て仕方なかった。もっとガミさんから学びたいこともあったはず。声を上げて泣きたいよねあんなの。

広島大学卒のいわゆるエリートとして刑事になった日岡は、最初はガミさんのやり方に反発するけど少しずつガミさんの背負うものを理解していく。自ら乗り込んだ豚小屋での覚醒シーンは、怒りや無情さが静かに爆発してて、桃李くんの演技がこれまた凄かった。

情けない役や狂気めいた役、どちらも出来るという点で、役所さんも桃李くんも凄い俳優だなと改めて圧倒された。

ほかにも
完全にキマッてるヤクザ役の中村倫也だったり、
発端となる事件被害者(これも駿河太郎さんがかわいそすぎて…)の姉?でエロイ参考人役のMEGUMIだったり、
大声だしたら怖い警視役の滝藤さんだったり、
のらりくらりで掻い潜ってそうな右翼役の瀧さんだったり、
チョイ役でも皆さん素晴らしい仕事ぶりだった。
現場の刑事では竹友さんが好き。


痛いシーンは全然観れなかった!
level2はこれ以上と聞いて、観れるか自信ない。
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