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孤狼の血のmaninthepantiesのレビュー・感想・評価

孤狼の血(2018年製作の映画)
3.0
やくしょこうじ、良い。

複雑な人間模様や思惑を描こうとしているからか、かなり説明的に(よく言うと丁寧に)作られていた。

製作年を見るにアウトレイジ以降、東映としても「新しいヤクザ映画を作ろう!」とした作品?だと思われるが、古典的な日本の任侠映画、ヤクザ映画、Vシネ、時代劇etc...あたりの延長線上にある作り方で、俳優たちの台詞回しや物語のテンポ感、バイオレンスアクション、カメラワーク、音楽諸々からかなり日本の古臭さ・単調さを感じた。

日本人の日本人による日本人のための、テレビドラマっぽい映画として観るなら良いのかもしれないが、世界の映画館で耐えれるものか?と言われると難しそう。

これを観たことで、逆説的に韓国映画や他のアジア映画はあらゆる映画をよく研究していてすごいなとも思えたし、一方でアウトレイジがヤクザ映画としてはかなり特殊な位置付けになっているんじゃないかとも思えた。