このレビューはネタバレを含みます
メチャクチャ面白い映画!
初めから最後まで泥臭い熱量で覆われている。
役者陣は全員、素晴らしい。(竹野内豊だけはちょっと・・)
役所広司の熱演もさることながら、個人的には松坂桃李が素晴らしかった。
この役って、常に受け身だから下手すれば何の魅力もないキャラに成りかねないのだけど、松坂桃李はどこか危うさを孕んだ若さを見事に演じ切っていて、感服しました。
1つ難癖をつけるとしたら、役所広司のキャラが後半美化して描かれすぎかな?
とも思ったり。
実はカタギを第一に考えている、という設定は良いにしても、そこに至る経緯が分からないから何か違和感を感じざる得ない。
二時間の映画だからそこまで踏み込めないのは分かるけど、ちょっと聖人になりすぎているかも。
女性陣が全員彼に好意的なのも解せない。
いっそのこと薬屋の娘は過去に助けてもらったけど、美人局ばかりやらされて嫌気がさしていて、彼女が役所を五十子組に売る、なんて展開にしたら、彼の役が甘くなくなるのになんて思ったりして。
でもね、本当に面白かった!