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孤狼の血のmitakosamaのレビュー・感想・評価

孤狼の血(2018年製作の映画)
3.3
スカパーにて。見たかったけど劇場には行けなかった。
公開当時のキャッチコピーの一つに「アウトレイジに対する東映のアンサーだ」というのがあったんだよね。この広告センスにまず痺れたんだよな。

ヤクザ映画の本家・東映が北野イズムのバイオレンスを逆輸入したらどうなるのか?とっても興味あった。
生々しく痛々しい描写は流石。冒頭の豚小屋でのリンチなどは特に印象的。

昭和の広島を舞台に、暴力刑事に役所広司。県警から来た若手刑事に松坂桃李。実は刑事の暴走を内偵している。

ムショにいる組長(伊吹吾郎)と若頭(江口洋介)。役所はコッチの組に肩入れしている。
方や石橋蓮司率いる組と抗争。堅気の税理士の行方不明に端を発した事件解明に痛快な不法捜査の連続。

もちろん東映なので県警対組織暴力を意識する。
一方でアウトレイジっぽさもあるんだよね。最後の松坂桃李の闇落ちとか。
ヤクザの若頭にイケメン江口を起用しているのもアウトレイジでの椎名桔平に被る。あと石橋蓮司の殺されっぷりね(笑)

監督は白石和彌。「日本で一番悪い奴ら」も撮っているし、こういうバイオレンス娯楽作は上手い人だね。
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