すあまさえ

29歳問題のすあまさえのレビュー・感想・評価

29歳問題(2017年製作の映画)
4.0

タイトルだけだと軽い内容かなぁと思うけど、コミカルさも真剣味も伝わる凄い良い作品。

もともとは舞台だったんですね。
反響が大きくて何度も公演したのね。
面白いもんね。

何というか「プラダを着た悪魔」とか「sex and the city」「マイ・インターン」的な要素も有り、29歳ドンピシャじゃない女性にも共感はあると思う。

男性も女性も本来なら変わらないんだろうけど、女性の幸せに対して蔓延っているイメージに、勝手に締め付けられちゃうんだよね。

私は結婚してもしなくても、子どもがいてもいなくても、自分が良ければそれで良いんじゃ、と思うけど、周りの評価や基準は変えられないしね。

色んな女性が出てきますよね。
主役の2人はもちろん、おそらく結婚はしてないであろう成功者の女社長。仕事は程々に昇進願望皆無の恋人がいる部下。
一生結局しなそうなバリバリの友人。最近バージンを捨てたけど都合の良い女になってるだけのような友達。

どの人も間違いじゃないし、それで良いと思うんだよね。

人が付き付き合ったり関係がある相手を勝手に評価するのって楽しいんだろうけど、その人の勝手じゃん、っていつも思う。

とやかく言われるのがめんどくさいからあんまり話したくない。

友達は大事だけど、ずっと同じ関係ではいられないんだよね。
家族もそう。本当は大切だってわかるんだけど、関わると面倒だし、イライラさせられるから疎遠になる。
気がついた時にはもう遅かったりね。

こういう映画を観た後に、親に会っておくかとか、久しく連絡とってない人に連絡するかとか思うんだけど、実際にはできない。

痛い目みないと人間わかんないんだろうね。ほんとに。

死ぬ事を意識しながら生きれるに人って、稀だと思う。皆自分に甘いよね。
すあまさえ

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