29歳問題のakiyoshiのネタバレレビュー・内容・結末

香港の映画ですが、ものすごく日本人受けもしそうな映画です。映像はかわいいし、演技もよかったけど、脚本が好きではなかった。
「キラキラOL」の憂鬱からスタート。未婚で企業でバリバリ働くアラサー女性クリスティが挫折を味わうフィクションはありふれていますが、そこから抜きんでる作品ではなかったです。クリスティは正直言うと幸福な部類の少数女性です。一般的な女性であろうウォンも、裕福ではないかもですがチャーミングで周囲の人に恵まれた生活をしており、乳がんという大きな不幸に見舞われてもタフで、幸福への追求をあきらめません。２人ともあまり現実的な影や不幸を感じさせない存在で、現代の「29歳の女性」を代表するには無理があるように思えます。香港の29歳の女性は日本より幸せなのかも。エンディングもファンタジックな方向に行ってしまい、着地点をごまかしているように思えます。
もっと素直に、いろんなアラサー女性を救ってくれる映画は無いものかなあ。