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人生はシネマティック!のピッコロのレビュー・感想・評価

人生はシネマティック!(2016年製作の映画)
4.0
映画のある人生

ちょっと、ちょっと、ノーラン監督の新作が2020年7月に公開ですって。
ということは007ではないな。

そんなノーランが監督した「ダンケルク」。
今作も、別の視点からのダンケルクでした。

ただ、こちらは戦争映画ではなくダンケルクを題材にした映画を作るお話。
舞台が戦時中なため、戦争で疲弊した人々を映画で勇気づけようとする。
映画は常に、自分たちに勇気と元気を与えてくれる。
それは、平和な時代の現在も変わらない。
映画が好きな人、映画作りに興味がある人には、とっても良い映画。

映画作りには、いくつかの困難が訪れる。
事実とは違った脚本、俳優のわがまま、軍からの圧力、空襲、そして・・・。
そんないくつかの困難を乗り越えて、たくさんの人々の力で一つの映画が完成している。それこそ、休みなく働いたり。
そんな苦労を知ると、映画を観て文句が言えなくなっちゃうね。

主演のジェマ・アータートンは、何か気になる女優さん。
彼女の雰囲気が好きなのか、出演作はたいてい鑑賞している。
本作も彼女の優しい感じが良く出てました。

そして、この映画はビル・ナイが最高。


普段、邦題には文句しかないけど「人生はシネマティック」ってタイトル凄く好き。

人生は、早送りも巻き戻しもできないし、停止ボタンも押せない。
死ぬまで、ずっと再生し続ける毎日。

映画館で観る映画も同様、上映が開始したら早送りも巻き戻しも停止も出来ない。

長い、長い長編映画を今もずっと再生し続けている。
この映画の結末は、どうなるのか今はまだわからないけど、ハッピーエンドになるように毎日脚本という時間を過ごしている。

どんな結末になろうとも、戦うことに意味がある結末にしたい。

wowow
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