まりん

はじまりのボーイミーツガールのまりんのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

凄い覚悟で日々生きている12歳の女の子マリー。
しかも笑顔で。思いやりを持って。凄すぎる。
いつか失明する事を受け入れている。
そうなっても大丈夫なように、僅かな視界で生活する術を見に付ける。
吸収できる知識はすべて吸収して、そして何よりもチェロ奏者になるという夢を持って。

ラストの消え行く視界の中で、自分を見守る愛すべき人達の存在を薄っすらと感じながら、恐怖よりも喜びを感じながら演奏する姿は凄く印象的でした。

自分だったらどうするかな・・じわじわと失明する恐怖の中で。
絶望すると思う。動けないと思う。
マリーは強い。凄く健気な女の子。

彼女に恋し、何も知らないまま仲良くなったヴィクトールが、マリーの秘密を知った時の反応は彼女に対してあまりに幼い。
あそこで置き去りは無いわ。
仲良くなっていく過程の反応もだけど。
この頃の、男女の精神年齢の差は大きいわよね。
そして、恋だと言われた時の反応がまた、単純すぎて愛おしい。
つい手助けしてしまう所も可愛い。


何が大切か。ただの我儘じゃない。自分の幸せを知っている。その為に出来る事もしている。
それを守る為に戦える強さ。子供は無謀だけど、時として正しいかもしれない。

それにしても、バンドの練習・・・と言う彼らは、楽器を持たずにPCで演奏する。DJみたい。
これが今どきのバンド少年なの‥?
まりん

まりん