このレビューはネタバレを含みます
遠い昔の戦争映画では無いのです。
2021年の事。それが恐ろしい。
人はどんな歴史を経てもまた繰り返し愚かに残忍になれるのだ。
スマホの充電が切れて充電器を探す、私たちと変わらない生活をしていた人たち。
鉄線で遮られた国境を送り出され、投げ返される。繰り返し繰り返し。飢え、乾き、凍え、殴られ、投げられ。
それが仕事だからと。
救いは、どんな時も人道支援団体が存在するって事。微力でも、彼らを救おうとする気持ちが確かに有る事。
あまりに酷くて、こんな事が起き、それを容認して生てきた自分に嫌気がさすので、ちょっと調べてみて欲しい。
そして、映画vs政府と言われて居るこの映画。
そのままでは上映させないと言う政府の圧力に屈せず上映に踏み込む映画館が多かった事も忘れたく無い。
同じ事が起きそうになった時、誰かが思い出してくれますように…