Kaji

誰がための日々のKajiのレビュー・感想・評価

誰がための日々(2016年製作の映画)
3.7
容易でありがちな答えを描いて無いとこがよかった。
分解できない思いや善良さが招く試練をじっくりと切り取った一作でした。


香港のひと家族が軸でありながら、介護、精神疾患、家族の死と誰もが経験しうる出来事の上に精神疾患への差別と偏見、また香港の住宅事情や戸籍問題といった社会的問題とも接続していく映画。

再生や解決は描かれないが、諦めることや家族を見捨てるのか献身するのかと登場人物たちが置かれた状態を見ているうちにじっくりと考えさせる深みある作品でした。
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