これがノンフィクションというのがまず素晴らしい。
上手くいく時もあれば自らの弱さで失敗もするし、周囲の変化にもペースを乱される。それでも、人の運と自らの努力で結果を掴み取るあたりがリアルで良かった。
後天的に視力を失うなんて、想像できない程の衝撃を伴っただろうなと、始まりからかなりショックな展開。
つい最近までは周囲と一緒だったのに、視力が落ちたと知るや周囲の理解の無さや冷え切った対応にだいぶネガティブな気持ちにさせられたサリヤ。
それでも彼のすごいところは、それを補うべく努力・努力を続けられたこと。家族の力も借り、ホテル研修生の時に出来た良い友人や仲間の力も借りて、ほぼ全盲というハンディキャップをカバーしてめきめきと力をつけていく。
勿論、色々プライベートで問題も起きる。それでも、夢に向かってひたむきで、家族や大切な人を大事にしたいと思う気持ちが彼や彼の周囲に素敵な運を呼んだのだろうなと思った。
個人的にホテルの試験管が、ビフォアアフター並みに態度違って気になったが、そこはドラマティックな映画に仕上がるエッセンスだったんだろうなと理解した。
全体を通して面白かった！満足です。
